魚を食べるアメリカ人は悪性黒色腫の発症率が高いという結果
調査の結果、中央値(1日あたり約3gの魚を食べた人)に比べて、1日あたり約43gの魚を食べた人は、悪性黒色腫の発症率が22%高くなっていました。
つまり、ほとんど魚を食べない人に比べて、週に300g(サンマ2尾もしくはサーモン3~4切れくらい)の魚を食べる人は、悪性黒色腫になりやすかったのです。
では、この結果は、魚を食べることに直接的な原因があると言えるのでしょうか?
そうとは言えません。
なぜなら、今回の研究では、がんの発症リスクを高めるいくつかの要因(ほくろの数、髪の色、日焼け歴など)を調査に含めていないからです。
例えば海が好きな人は、ビーチで過ごす時間と海の幸である魚を食べる割合の両方が増加するでしょう。
つまり悪性黒色腫の直接的な原因は、魚を食べることではなく、過度な日焼けなのかもしれません。
魚をたくさん食べる日本人では悪性黒色腫が珍しいことを考えると、「直接的な原因が他にある」という意見は妥当に思えますね。