最適な読書時間は「週12時間程度」
研究者らは、この結果を受け、「楽しみのための読書」は、思考力や創造力を刺激し、共感力を高め、ストレスを軽減する可能性があると述べています。
さらに「これらに加え、子供たちの認知力、精神衛生、脳の構造を改善して、学習能力と幸福感に影響することもわかりました」と付け加えました。
なお、研究者によれば、幼児期に読書を楽しむのに”最適な”時間は週12時間程度で、それ以上時間を費やしても、効果が上がり続けることはないとのことです。
実際、12時間以上読書をすると、思考力が下がることが分かっています。これは、座っている時間が長くなること、そして、運動や人との交流といった他の活動が減ってしまうことが影響するからかもしれないと言います。
研究に参加した復旦大学の馮建峰教授は、次のように述べています。
「私たちは、幼いうちから読書の喜びを子どもたちに目覚めさせるよう、親たちに最善を尽くすことを勧めます。
正しい方法で行えば、喜びや楽しみを与えるだけでなく、子供の発育を助け、長期的な読書習慣を促し、大人になってからも有益であることが証明されるでしょう」