ヒゲペンギンがゆっくり寝れない理由とは?
ヒゲペンギン(学名:Pygoscelis antarctica)は、アデリーペンギン属に分類される一種で、南極大陸の周辺域に生息しています。
白い顔の目の後ろから喉にかけて、黒い線模様が通っているのが特徴で、これがあごひげのように見えることから「ヒゲペンギン」という和名が付けられました。
ペンギンの中では最も個体数が多く、現時点で繁殖するつがいは約750万〜800万組に上ると言われています。
またヒゲペンギンの両親は、片方が海へ採餌に出かけると丸一日〜数日間戻らないため、残ったもう片方は陸で卵や巣の番をしなければなりません。
主に卵を狙ってくるのはミナミオオトウゾクカモメ(学名:Stercorarius antarcticus)という海鳥で、それ以外にも仲間のヒゲペンギンたちが巣の資材を盗もうとしてきます。
彼らの生活を脅かす天敵やライバルはあちこちにいるため、子育て中の親ペンギンたちはゆっくりと眠る余裕がないのです。
かといって、片時も寝ないで見張りを続けるのは生きていく上で不可能です。
では、ヒゲペンギンはどうやって睡眠を取っているのでしょうか?