ARアプリを開発している株式会社ViRDのCEO、能代和哉さん(@noshipu)が、iPhone Xのカメラに写った顔を透けさせるアプリのプロトタイプを、Twitter上で公開しました。
iPhoneXで顔だけ光学迷彩っぽくなるやつできた pic.twitter.com/aPXJcHi8Y4
— のしぷ (@noshipu) 2017年12月27日
公開するやいなや、Twitter上では「欲しい」「攻殻機動隊の世界も近い」と大反響。中には「何に使うのかはわからないけど、とにかくすごい」など愛すべき突っ込みもありますが、それさえもこのアプリの魅力のようです。
「犬神家のスケキヨに似ている」という声も。これならマスクいらずでスケキヨになれる……?
ナゾロジー編集部がこのアプリの仕組みについて尋ねたところ、「事前に背景を撮影し、iPhone Xの顔認識技術を使って顔の部分だけ撮影済みの画像が表示できるようになっている」とのこと。
時代は刻々とSFの技術をリアルにしています。
ではこのアプリ、果たして一般公開化はあるのでしょうか? またこのアプリをつくったきっかけは? 能代さんにきいてみました。
Q.アイディアが生まれたきっかけはなんですか?
A.顔を消した後に、別の顔を埋め込めば、好きな顔に変えられるのではないかと思ったのがきっかけです。ですので、まずは顔を消す機能を作ってみました。
Q.極限まで「変顔」をしても透明のままですか?
A.ある程度であれば大丈夫ですが、距離が離れすぎると顔を認識できなくなります。
Q.猫などの動物の顔でも透明になりますか?
A.人間の顔のみになります。
Q.背景を透過させるにあたり、カメラを固定する必要があると思うのですが、特別な方法がいるのでしょうか?
A.カメラが動かなければ問題ありませんが、手持ち等ではずれてしまうので難しいかもしれません。
Q.配信予定はありますか?
A.試しにTwitterに投稿したところ、想像以上に反響がありましたので、アプリをリリースすることを現在検討しております。
アプリのリリースを検討中とのことなので、世の光学迷彩ラバーは座して待つべし。
さらにこの技術の応用として、誰でもバーチャルYouTuberになれる技術のデモもTwitter上で公開されています。
iPhoneX使ってLive2Dを動かしてみた。これ楽しすぎ! pic.twitter.com/RzWLiUKtQl
— のしぷ (@noshipu) 2017年11月9日
これで、中身はおっさんだけど外見は美少女という「世の男性のアニマに答えたAR複合アイドル」の時代が来るかもしれない。少し怖いもの見たさ感はありますが、一般公開を期待しましょう。
text by nazology staff