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Credit: canva
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宇宙から見て地球に「生命の痕跡」はちゃんと見つかるのか?観測してみた結果… (2/2)

2024.09.14 Saturday

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地球の大気に「生命の痕跡」を検出!

研究チームは今回、JUICEが8月20日に地球近傍をフライバイしたタイミングで、地球に向けた観測テストを実施しました。

ここではJUICEに搭載された2つの機器「MAJIS(可視・近赤外撮像分光計)」「SWI(サブミリ波観測器)」がメインに使われています。

これらは共に地球の大気中に含まれる化学成分を調べて、生命を形作るのに必要な材料(元素)が見つかるかどうかをチェックするものです。

もしそれらの化学成分が検出されれば、その惑星衛星)は「生命が存在しうる、あるいは居住可能である」ことを指し示します。

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MAJISで太平洋を撮影した画像/ Credit: ESA – Juice confirms that Earth is habitable(2024)

そしてJUICEで地球を観測した結果、見事に地球には”生命の痕跡”が存在することが確認できたのです。

今回の観測で検出されたのは、一般に「CHNOPS(シュナップス)」と呼ばれる6種類の元素でした。

CHNOPS(シュナップス)とは、炭素(C)・水素(H)・窒素(N)・酸素(O)・リン(P)・イオウ(S)の6つの頭文字を繋いだ名称で、これらは生命を形作る化学成分として必須の元素とされています。

JUICEの観測機器はちゃんと、地球の大気中に酸素(O)や水(H₂O)、二酸化炭素(CO₂)、オゾン(O₃)といった生命にとって重要な分子を見つけることができました。

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SWIで地球の大気表面を観測した結果(青丸は観測ルート)/ Credit: ESA – Juice confirms that Earth is habitable(2024)

この結果からJUICEには”生命の痕跡”を正しく見つける能力が備わっていることが確かめられました。

同プロジェクトに参加している研究者はこう述べています。

「私たちはこの結果に決して驚いてはいません。逆に地球に生命の痕跡がないと判断されていれば、非常に心配でした。

しかし今回の観測結果はJUICEが木星系でうまく機能することを示しており、氷の衛星が過去または現在において生命が居住しうる場所かどうかを見極めるのに役立ってくれるでしょう」

あるいは氷の世界に住む何らかの生命体を見つけ出してくれるかもしれません。

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