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ビールが最もぬるくならないグラスはどれ? / Credit:Canva
physics

キンキンに冷えたビールを最も長く保たせるグラスの形を科学者が特定

2024.11.08 Friday

働いた後やお風呂上がりのキンキンに冷えたビールは最高です。

缶のまま飲んでも美味しいですが、グラスに注いだビールは格別でしょう。

そんな最高のひと時を、少しでも長く楽しむ方法はあるでしょうか。

ブラジルのサンジョアンデルレイ連邦大学(UFSJ)に所属するクラウディオ・C・ペレグリーニ氏は、数あるグラスのデザインの中から、最もビールを冷たく保持できる形を科学的に特定しました。

研究の詳細は、2024年10月15日付で、プレプリントサーバ『arXiv』にて発表されました。

A Brazilian Scientist Just Discovered the Perfect Beer Glass to Keep Your Drink Cold Longer — And It’s Not A Pint https://www.zmescience.com/science/news-science/perfect-beer-glass-shape-cold-beer/ Professor calculates optimal glass shape for preserving chill in beer glasses https://phys.org/news/2024-10-professor-optimal-glass-chill-beer.html
Optimizing Beer Glass Shapes to Minimize Heat Transfer — New Results https://doi.org/10.48550/arXiv.2410.12043

最後までキンキンに冷えたビールを楽しむには?最適なグラスの形状を探る研究

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キンキンに冷えたビールは最高 / Credit:Canva

キンキンに冷えたビールを喉に流し込む瞬間ほど最高なものはありません。

しかし、食事やおつまみを楽しみながら飲み進めていくうちに、グラスの中のビールはだんだんとぬるくなってきます。

ビールがぬるくなったり気が抜けたりすると、私たちの苦みや香りの感じ方が変わります。

それを「不味い」と思う人も少なくありません。

では、グラスに注いだビールをできるだけ長く冷たいまま楽しむ方法はあるでしょうか。

ペレグリーニ氏は、グラスには様々な種類が存在することに着目し、どんな形状のグラスであれば、ビールの冷たさを保ちやすいか科学的に調べることにしました。

近年では、ステンレスと真空断熱を利用した保温性能の高いタンブラーグラスなどが人気ですが、今回の研究では、素材をガラスに限定し、形状と熱伝導率の関係を分析しています。

分析の対象となったのは、実際に、世界中でビールを飲む時に使用されている様々な形状のグラスです。

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左から、チューリップグラス、ビールジョッキ、ヴァイツェングラス、パイントグラス / Credit:Canva

例えば、飲み口が狭く胴体部分が広がっている「チューリップグラス」、取っ手の付いた広口の「ビールジョッキ」、背が高く根本がくびれたような「ヴァイツェングラス」、飲み口が広くて下に行くほど狭くなっていく「パイントグラス」などです。

ペレグリーニ氏は、これらのグラスの表面積と体積の比率を最適化し、より熱伝導を遅くする形状を探しました。

ちなみに、今回の研究では、「グラスの底部が断熱されており、熱移動は上部と側面からのみ発生する」と想定しています。

では、この実験で明らかになった「ビールを冷たく保つのに最適な形状」とは何でしょうか。

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