「福袋」はいつ始まったの?
福袋の起源は江戸時代にまで遡るとされています。
正確な年代は定かでありませんが、一説では、日本橋の呉服店「越後屋」がその年に売れ残った生地を袋に入れ、「恵比寿袋」という名前で販売したのが始まりだという。
つまり福袋は在庫を売るための手法として発案され、この特徴は今日の福袋にも受け継がれているのです。
それから時が経ち、百貨店がお正月の初売りの一環として「福袋」を導入し始めたのは、昭和41年(1966年)頃とされています。
これを機に、現在の福袋販売がお正月の風物詩として全国に定着するようになりました。
今では毎年4人に1人が福袋を買っているとのデータが示されており、その人気ぶりは早朝から百貨店前に行列を作っている例年の風景からも明らかです。
最近は百貨店に限らず、通販にも多くの福袋が並んでいます。
そのため下着の福袋、ゲームの福袋、食品の福袋…などなど中身が分からない福袋をポチってしまった人は多いでしょう。
こうした福袋の最大の特徴が、中に何が入っているかわからないということです。
実際、福袋を買ったはいいものの、フタを開けてみると「欲しいものが入ってなかった」とか「結局、使わずにすぐ捨ててしまった」という経験があるかもしれません。
中身のよくわからないものを買うことは、一般的な消費行動においてはリスク要因でしかありません。
それなのに私たちはまた新年がやってくると、喜び勇んで福袋を購入してしまいます。
この福袋に特有の不思議な消費者心理は一体何なのでしょうか?
私たちが福袋をどうしても買ってしまう心理的要因を6つに分けて見てみます。