「意識」はクラウドに移せるのか?
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とはいえ、「脳のクラウド化」には、解決すべき問題が山積しています。
最大の疑問は、「意識」をクラウドに移せるのか? という点です。
現在の神経科学では、「意識」とは脳内のニューロンの電気的活動によって生まれると考えられています。
しかし、脳をデータとして保存するだけで意識が継続するのか、それとも新しいコピーができるだけなのかは、まだ科学的に証明されていません。
たとえば、「デジタルツインブレイン」の研究(arXiv, 2023)では、人間の脳をデジタルシミュレーションする試みが進んでいますが、これは単なる「模倣」に過ぎず、オリジナルの意識が移動するわけではありません。
「脳のクラウド化」はSFから現実へ?
現在の研究を見る限り、脳とクラウドを接続する技術は確実に進歩しているものの、「意識のアップロード」という最も難しい問題は未解決のままです。
しかし、ナノロボットやバイオコンピュータの進化によって、脳の情報をクラウドに保存・共有する技術は、今後数十年のうちに実現するかもしれません。
SFのような意識だけをデータベースに残す「デジタル不死」はまだ遠い未来かもしれませんが、私たちの脳がクラウドとつながり「スマホが脳機能の一部になる」という日は、そう遠くないのかもしれません。
「現在の神経科学では、「意識」とは脳内のニューロンの電気的活動によって生まれると考えられています。」は、嘘。そんなことを証明した文献があれば教えてほしい。意識の機序は、未だ未解決問題というのは常識。折角、面白そうな話なのに、この一文で、つまらない記事になってしまってる。
「意識」を「人間の心」みたいな意味で考えてらっしゃいませんか?
「意識」には「意識する」というように単に視覚情報から物事を認識するといった意味しか持たない用法があ、その意味で嘘ではありません。
ただ、記事後半では明らかに意識を人間の心のような意味で扱っているため、違和感があるのでしょう。