量子力学と状態方程式
精度を上げて2重スリット実験が再開され、1個の電子を、2つのスリットに向けて発射しました。
その結果はなんと、やはり干渉縞ができたのです。これは電子が波であることの、何よりの証拠です。しかし光電効果の理論からすると、電子も粒子でなければなりません。
波か粒子か?
この矛盾はどうしたらいいのか?
天才物理学者たちは、次のように結論を出しました。
波と粒子の両方のふるまいをする、という事実があるのだから、それを認めよう。波と粒子の両方の性質が成り立つような方程式を作ればいいじゃないか。
このような流れで、めでたく状態方程式というのが作られました。