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冷水浴を1週間続けると細胞が変わる / Credit:Canva
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冷水浴の本当のチカラは「細胞の浄化」だった!?7日間で”細胞が変わる”と判明! (2/2)

2025.04.16 11:30:36 Wednesday

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たった7日の冷水浴で「体の細胞が変化する」と判明

研究の初日、冷水に浸かった後の細胞では、タンパク質p62が増加しており、オートファジーが十分に機能していないことが示されました。

また、アポトーシスの指標であるカスパーゼ-3の活性化や、炎症マーカーであるTNF-αの増加も確認され、冷水浴が細胞に大きなストレスを与えていたことが明らかになりました。

しかし、4日目、7日目と日数を重ねるごとに変化が見られました。

オートファジーに関連したタンパク質の発現が増加し、p62は減少傾向を示しました。

これにより、細胞が内部の損傷を処理する能力を高めていたことがわかります。

さらに、アポトーシスや炎症の反応も次第に落ち着いていきました。

このことは、繰り返される冷水刺激に対して、細胞が適応していく過程を示しています。

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冷水浴を続けると、たったの7日間でオートファジーが活発になり、冷水刺激への耐性ができる / Credit:Canva

そして研究チームは、冷水浴を7日間行った後の細胞は、行う前と比べて、低温環境でもオートファジーがより活発に働き、アポトーシスは抑えられていることを発見しました。

また、熱ショックタンパク質の増加も見られており、細胞は冷水刺激への耐性を獲得していたことも分かりました。

今回の研究は、わずか1週間の冷水浴でも、細胞レベルでの「訓練効果」が現れる可能性があることを示しています。

研究チームは、「体の適応の早さに驚きました。寒冷暴露は、病気の予防に役立つかもしれませんし、細胞レベルで老化を遅らせる可能性さえあります」と述べています。

もちろん、この研究にも限界はあります。

対象は10人の健康な若年男性に限定されており、女性や高齢者、既往症を持つ人にも同様の効果が見られるかどうかは今後の課題です。

また、継続的な効果がどのくらい持続するのか、より長期間の研究も必要でしょう。

それでも今回の研究は、冷水浴に「単にスッキリする」ことや「運動後の回復に役立つ」といった以上の効果があることを示唆するものとなりました。

体に冷たい刺激を与えることは、細胞にとって思いのほか良いトレーニングになり、体の細かな点を調整するのに役立つのかもしれません。

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冷水浴の本当のチカラは「細胞の浄化」だった!?7日間で”細胞が変わる”と判明! (2/2)のコメント

ゲスト

一日一時間の冷水浴は長すぎない?サウナの水風呂くらいで効果あるならいいが

ゲスト

23歳の若い西洋の成人男性だからな、一時間でも耐えられるのだろう
効果的な時間はは人それぞれ調整する必要があるかもしれない

ゲェスト...

冷水シャワーでも効果あるらしいぜ!
ただし心臓、血管が弱い弱おじは要注意な!

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