無表情に見える人の「感情」を検出するステッカー型センサー
「この人、何を考えてるんだろう?」と思ったことはありませんか?
逆に、そんな風に思われていて、「コミュニケーションがなかなか上手くいかない」なんてこともあるかもしれません。
そんな時は、「本当の気持ちが伝わればいいのに」なんて感じることでしょう。
ペンシルベニア州立大学はそんな技術の開発に取り組みました。
今回開発された小さなステッカー型センサーは、皮膚の上に貼ることで、表情をつくる皮膚の歪みの違いを検出できます。

さらに、体温、発汗による湿度、心拍数、血中酸素濃度といった、感情に連動する生理的反応も同時に追跡します。
それらのデータを集める複数のセンサーは、互いに干渉しないように設置され、小さなステッカーの中にまとめられています。
また研究チームは、収集したデータからその人の正しい感情を見極めるためにAIモデルを訓練し、「演技」と「本当の気持ち」の違い理解することを目指しました。
そのためにも計11人の成人ボランティアを用い、喜び、驚き、恐怖、悲しみ、怒り、嫌悪という6つの感情を演じてもらいました。
参加者はそれぞれの感情表現を100回の繰り返し、それらのデータを使ってAIモデルの訓練を実施。
結果として92.8%の高精度で表情を分類することができました。
続いて研究チームは、「本当の気持ち」の正確な把握に取り組みました。