SNSが「心を奪う」しくみと、それを防ぐ方法
なぜSNSを使うほど、ぼんやりしやすくなるのでしょうか?
研究者たちはその背景に「オンライン警戒心(online vigilance)」という心理的状態があると考えています。
オンライン警戒心とは、「ネット上で何か起きていないか」「誰かから連絡が来ていないか」など、常にオンライン世界に注意を敏感に向け続けてしまう傾向のことです。
これは何かを見たり触れたりしていないときでさえ、無意識に「SNSのことを考えてしまう」状態です。
つまりスマホを見ていないときでも、心だけがSNSに引っ張られているのです。
そして、このオンライン警戒心が強い人ほど、自発的なマインドワンダリングも多くなり、結果的に「注意が今ここにない」状態が長引いてしまいます。
SNSに没頭する時間が長い人ほど、現実の場面で注意散漫になりやすくなるのは、このようなメカニズムによるのかもしれません。

ただし、ここで一つ希望の光もあります。
それが「マインドフルネス(mindfulness)」と呼ばれる能力です。
これは「いまこの瞬間」に意識を向ける力で、瞑想などで鍛えることができます。
研究によれば、マインドフルネスのスコアが高い人は、たとえSNSに関する思考が浮かんでも、それに引きずられてスマホを開く行動にまではつながりにくいことが分かりました。
つまり、心の中で何が起きていても、自分で「それに乗るかどうか」を選べる力が、マインドフルネスにはあるのです。
この研究から見えてきたのは、スマホを使う時間そのものよりも、「心がどれだけSNSに囚われているか」が日常の注意力や思考に大きな影響を与えている、ということです。
「なんだか最近、集中できないな」「気づいたら頭の中がごちゃごちゃしている」――そう感じるとき、もしかしたら心はSNSの世界にさまよっているのかもしれません。
対策として、単にスマホを手放すのではなく、「今ここにある自分の感覚」に注意を向ける力を鍛えることが推奨されます。
マインドフルネスと聞くとダークナイトのコピペが浮かぶくらいになってしまいました。
TLにその時そのプラットフォームにだけ流れてくるHow toとかがあってそれが流れてこない日の方が多くても囚われがちになる、何か機会を逃している気がして潜在的に不安感じるんだよな 取捨選択…