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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

恐竜の「オスとメス」を見分ける方法をついに発見か (2/2)

2025.11.06 07:00:30 Thursday

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交尾の「愛の傷跡」がメスを示すサインに

では、本当に“交尾”によって尾の骨が折れてしまうのでしょうか?

チームは工学的なシミュレーション技術を使い、様々な方向から力を加えた場合の骨の壊れ方を再現しました。

その結果、尾の根元~中間部に、30~60度の斜め上から強い圧力がかかると、化石で見つかる損傷パターンと驚くほどよく一致することが判明しました。

この方向の力は、ちょうど「オスがメスの尾の上に乗る」際にかかるものと考えられます。

さらに、損傷が起きている場所が「総排出腔(クロアカ)」と呼ばれる生殖・排泄器の開口部の真上であることも分かりました。

実際、この傷跡はほぼすべて「成体」の個体で見つかり、若い個体にはほとんど見られませんでした。

こうした証拠から「特定部位の骨折痕=交尾時の圧力による損傷=メスの証」という図式が浮かび上がってきたのです。

現生のアシカやカメ、鳥類などでも、オスの激しい交尾行動によってメスが怪我を負う例があることが知られています。

まさに太古の恐竜でも、同じような「愛の代償」が化石として残されていたのです。

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恐竜の「オスとメス」を見分ける方法をついに発見か (2/2)のコメント

ゲスト

骨折れるほどだと痛くなかったのかな…。

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