交尾の「愛の傷跡」がメスを示すサインに
では、本当に“交尾”によって尾の骨が折れてしまうのでしょうか?
チームは工学的なシミュレーション技術を使い、様々な方向から力を加えた場合の骨の壊れ方を再現しました。
その結果、尾の根元~中間部に、30~60度の斜め上から強い圧力がかかると、化石で見つかる損傷パターンと驚くほどよく一致することが判明しました。
この方向の力は、ちょうど「オスがメスの尾の上に乗る」際にかかるものと考えられます。
さらに、損傷が起きている場所が「総排出腔(クロアカ)」と呼ばれる生殖・排泄器の開口部の真上であることも分かりました。
実際、この傷跡はほぼすべて「成体」の個体で見つかり、若い個体にはほとんど見られませんでした。
こうした証拠から「特定部位の骨折痕=交尾時の圧力による損傷=メスの証」という図式が浮かび上がってきたのです。
現生のアシカやカメ、鳥類などでも、オスの激しい交尾行動によってメスが怪我を負う例があることが知られています。
まさに太古の恐竜でも、同じような「愛の代償」が化石として残されていたのです。

























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骨折れるほどだと痛くなかったのかな…。
>「特定部位の骨折痕=交尾時の圧力による損傷=メスの証」
とあるけど、犬、猫、兎、猿等々、一部の動物には同性同士でマウンティングを行うものが知られており、恐竜において
>「特定部位の骨折痕=交尾時の圧力による損傷=メスの証」
と見做すためには、恐竜はマウンティングをしなかったとする証拠を見つける必要があると思う。
>恐竜の「オスとメス」を見分ける方法をついに発見か
というので「様々な種がある恐竜の大部分の性別を判定出来る方法」なのかと思ったら、「カモノハシ恐竜(ハドロサウルス類)」にしか通用しない上に、若い個体には使えない方法でしかなかった。
「カモノハシ恐竜(ハドロサウルス類)」にも属レベルで異なる多数の種があるから、ひょっとするとハドロサウルス類の中にも「記事にある方法」では性別を判定出来ない種もあるかも知れない。
無いを証明することは非常に困難ですので、ここはひとつ、この場所の骨が圧迫骨折する理由を他に見つける方が近道だと思います。探して、さ探して、どうにも他の理由を見つけることが出来なかったなら、この説は有力ではないかと・・・今のところ、私もこの仮説を押したいと思います。
カナヘビの交尾メスの見分けが、おなかに噛み跡があるかどうかより、はるかに過激ですね。
しっぽの先の方を吊っている付着点が骨折して、立位のバランス取りや走行、ひいては狩りに影響はでないんでしょうか?
また、折れて以降の交尾機会は、ちょっとマウントを取られただけで激痛が走りそうですが、しっかりとできたのでしょうか?
・・・と不思議がってたら、逆妄想が湧きました。しっぽの姿勢や動きが変なメスは、それが「交尾経験あり」の成熟メスのサインとして、オスどもにモテモテだったなら、メスにとっても適応的な骨折だったかも