脳波を見るとじゃんけんの次の手が予測できる

勝つ脳と負ける脳の違いは本当にあるのか?
この謎を解くために、研究者たちは成人のボランティア62人(31組)に協力してもらい、コンピュータ上で互いにじゃんけんを対戦してもらいました。
各ペアは480回ものじゃんけんを連続で行い、その最中ずっと双方の脳波を測定しました。
さらに、脳波データは高度なパターン解析(脳波の特徴を見つける方法)にかけられ、各プレイヤーの脳活動から意思決定の手がかりを抽出しました。
結果、まず明らかになったのは手の出し方の偏りで、出しやすい順は「グー」「パー」「チョキ」となっていました。
また、人は同じ手を連続で出すことを避ける傾向も確認されました。じゃんけんでは理論上どの手を出しても確率は3分の1ですが、実際には前回と違う手を出す人が多かったのです。
このように、多くの参加者は無意識のうちに特定のパターンにはまった行動をしていたことがわかります。
「直前と違う手を出すことが型にはまる?」と思う人もいるでしょうが、完全にランダムな場合には「前回と違う手を出す」という傾向自体が存在しません。
つまり、人間の脳は自然と偏りを生み出してしまうということです。これは最適な戦略である「完全ランダム」からのズレを意味し、人の意思決定にかたよりがあることを示しています。
また興味深いのは、脳波の解析でプレイヤーの考えていることを事前に推測できた点です。
じゃんけん中の脳活動パターンを分析すると、参加者が次にグー・チョキ・パーのどれを出すかを、実際に手を出す前にある程度読み取ることができました。
さらに脳波には「これから出す手」の情報だけでなく、「前のゲームで何が起きたか」という過去の情報まで含まれていました。
人は次の一手を考えるとき、直前の自分と相手の手の結果を自然に思い出しているようです。脳波という客観的な証拠によって、「人は未来を予測するためについ過去を振り返ってしまう」ことが裏付けられたといえます。
しかし、本当に面白いのはここからです。
研究ではこの「過去の参照」が勝敗にマイナスになることも示されました。
なんと、負けた越したグループの脳では直前の勝負内容を反映する活動パターンが意思決定の段階で強く表れました。
一方で、勝ち越したグループでは前の勝負の情報が明確に現れる証拠は見つかりませんでした。
平たく言えば、負けた人ほど「さっきはグーで負けたから次は…」と過去を引きずり、勝った人は目の前の勝負に集中していたということです。
脳が過去にとらわれる人は勝てない——この実験結果はそんな傾向を示しています。
研究チームも「前の結果に頼る戦略は最適な勝ち方を妨げる可能性がある」と述べており、過去を引きずらずに頭を切り替えられる人ほど、次の勝負で有利になる可能性があると示唆しました。
しかし、過去の自分の手を思い出すだけで、なぜ勝率が下がってしまうのでしょうか?
























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