■アメリカ国防総省の機関 “DARPA” が、より高性能なAIロボットをプログラムするために「昆虫の脳」の構造を利用するプランを発表
■昆虫も人間と同じように、「意識」の最初のステップとされる「主観的な経験」を体験していることが分かっている
■DARPAは現在「人間や動物の脳」と「コンピューター」をギャップを埋めるようなテクノロジーの開発に尽力している
アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が、先週新たな技術ユニットを発表しました。そのミッションは、なんとロボットをコントロールするために「昆虫の脳」を利用するといったもの。
昆虫の脳は人工知能におけるより効率的なモデルを構築するために利用できるだけでなく、「意識」の意味を探求するヒントになる可能性もあるようです。
https://www.fbo.gov/index.php?s=opportunity
昆虫も「主観的な経験」を体験している
私たちにとって身近な存在である「昆虫」ですが、中には、その小さなフォームファクタの中に、たった数百のニューロンしか抱えていないものもあります。しかしその小さな仕組みが、ベーシックな機能を維持させているのです。
さらに、小さな昆虫は、「意識」といった概念を構成する最初の段階である「主観的な経験」を体験していることも分かっています。つまり、そうした昆虫の脳を利用することが、ロボットに「意識」を体験させる近道になることが考えられているのです。