今月初め、北大獣医学部の高田礼人教授がエボラ出血熱治療薬開発のためのCF(クラウドファンディング)を開始したところ、Twitterの拡散がきっかけで一気に目標額を達成して話題となりました。
現在ではなんと、目標の250%以上の金額が集まっています。
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北大エボラ研究チームに支援が殺到、クラウドファンディングを「瞬殺」
今回はそんな時の人である高田教授に、エボラやCFにまつわる色々を突撃!
治療薬開発には最終的にいくらかかるのか? 日本にエボラが来たらどうなるのか?そして人類はエボラに勝てるのか!?独占インタビューを敢行しました!
Q1.クラウドファンディングにどこまで賭けていましたか?
―改めまして、この度はクラウドファンディング成功おめでとうございます!開始当初はどのくらいの金額が集まると考えていらっしゃいましたか?また現在集まっているこの金額に対してどのように思われますか?
私にとって初めての試みだったので、達成目標の370万円が集まるかどうか、まったく予想もつきませんでした。目標の金額に達するには、おそらく400~500人の支援が必要だと思いましたが、どういうメカニズムで集まるかのかについても、おぼろげなイメージしか無かったので、知り合いや親族へのメールやフェイスブックへの投稿をしながら、支援と情報の拡散のお願いをする程度しかできませんでした。
―そしてこの金額という……
現在の状況には、正直びっくりしています。ツイッターでの拡散の結果のようです。達成目標として設定した金額は、最小限必要なデータを取るために必要なものでしたので、達成目標を超えた分で様々な実験条件での試験が可能になります。したがって、より詳細な結果が得られることになります。また、今回うまく行かなかったとしても、次の新しい候補化合物の試験のために使うこともできるかもしれません。
皆様のご支援のおかげで、薬の実用化に向けて一歩踏み出せたと感じています。
クラウドファンディングは現実的には意義や夢のあるテーマだったとしても、必ず目標額を達成できるというものではありません。日本人には一見して馴染みの薄い「エボラ治療薬」にここまで支援が集まったのは、もちろんTwitterの拡散もきっかけの一つですが、やはり高田教授のこれまでのご実績によるものが大きいのでしょう。