■脳から直接クラウドにアクセスして情報のやり取りを行うB/CIシステムが発表された
■脳の中に送り込んだナノロボットが神経細胞とクラウドの情報交換を行う
■ナノロボットのアイデアは1996年には発表されており、近い未来にB/CIシステムが実現する可能性
まさに脳内クラウド化。
脳とクラウドとをリアルタイムに接続して情報をやりとりする「脳/クラウドシステム(B/CI)」のアイデアが、「Frontiers in Neuroscience」で披露されました。発表したのは、カリフォルニア大学バークレー校などの研究者が率いる国際研究チームです。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnins.2019.00112/full
ナノロボットが脳内に
脳とクラウドをつなげるためには、まず体の中に「ナノロボット」を送り込みます。ナノロボットとは、菌さえ入り込めないといわれている脳内までたどり着き、神経細胞と情報のやり取りができるナノサイズの装置です。
たとえばあなたが「人参と缶詰しかないけど、晩御飯のメニューを考えなくちゃ…」と思ったことがナノロボットに伝わると、ナノロボットはクラウドにアクセスして検索します。そして瞬時に「人参しりしりが作れるよ!」と教えてくれるのです。ただB/CIシステムはまだ完成していませんから、「人参しりしり」が何か知りたい人はGoogleさんに聞いてみてくださいね。