いずれ月は小さくなる
ちなみに、地球からみえる太陽や月のサイズは、それ自体も厳密には一定ではない。特に月については分かりやすいため、「あれっ、今夜の月は大きいな〜変だな〜おかしいな〜」と感じたことがある人も多いだろう。
そのため、あるタイミングでは月は地球から遠い軌道を周り、その際に日食が起こると、月の大きさが太陽の大きさをカバーできないことがある。すると太陽が月の周りをふちどるリングのようにみえることから、その現象は「金環日食」と呼ばれるのだ。

さらに、年間数センチずつというわずかな距離ではあるが、月は地球から遠ざかっているといった事実もある。つまり、将来的に私たちはどこかのタイミングで皆既日食をみられなくなるということだ。月が太陽を完全にカバーできない大きさとなり、すべての日食は部分日食へと変わる。
ただの偶然なのかもしれないが、やはり対極の存在として語られる太陽と月が「ほぼ同じサイズ」という事実には、奇跡みを感じる。次に日食や月食を観察する機会があれば、そんな奇跡を思い出しながら宇宙の神秘を感じてみたい。
























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