親子での読書タイムで子どもの破壊的行動も減少
さらに頻繁に読み聞かせをする母親は、そうでない母親よりも、子どもの乱暴な行動を報告する例が少なかったことも分かった。子どもの感情が安定し、問題行動を起こしにくいからこそ、母親の側でも厳しいしつけが減るのかもしれない。
子どもの虐待死のニュースが度々話題となるが、読み聞かせには親の精神的負担を減らす効果も期待できるだろう。
この記事を書きながら筆者は、子どもの頃、寝る前の布団の中で母が私と妹たちによく本を読んでくれたことを思い出した。一日の疲れに耐えかね、途中でうつらうつらと眠りかけた母が少しでも読み間違えると、私たち姉妹は「違う!」と言って訂正したそうだ。今になって考えれば少し手厳しい子どもたちだが、そんな想い出も、親子での読書タイムがあればこそのものだろう。