Point
■今月初旬からアマゾンで発生していた火災は、現在で3週間目に入り、今後も続くことが予想される
■火災原因は、ブラジルのボルソナロ政権が「熱帯雨林の不法伐採の規制を緩和している」ことにあると言われている
■火災が続けば地球規模の二次被害が発生する恐れもある
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林で続く大規模火災が、世界中で大きな波紋を呼んでいます。
火災発生からすでに3週間目を迎えていますが、火の勢いが収まる気配は一向にありません。火災の影響は現場から数千キロ離れたサンパウロにも達しており、街の上空を分厚い煙が覆う状態が続いています。
まるで核戦争後の世界です。
またアマゾンの熱帯雨林は地球にある酸素の実に20%を作り出しているため、このまま火災が続くと世界全体に甚大な被害が出る可能性もあります。
?Just a little alert to the world: the sky randomly turned dark today in São Paulo, and meteorologists believe it’s smoke from the fires burning *thousands* of kilometers away, in Rondônia or Paraguay. Imagine how much has to be burning to create that much smoke(!). SOS? pic.twitter.com/P1DrCzQO6x
— Shannon Sims (@shannongsims) August 20, 2019
火災は今後も悪化する危険性がある
世界気象機関(WMO)は、火災の被害が及んでいる地域を示した画像をTwitter上で公開しました。画像を見ると、煙が大西洋岸からペルー、ボリビア、パラグアイ、そして東のサンパウロにまで広がっているのが分かります。
専門家によると、炎は鎮火するどころか、11月頃まで続く干ばつのせいで悪化する可能性もあるといいます。
From the other side of Earth, here’s the latest on the Amazonia fires ?
Produced by @CopernicusEU’s atmosphere monitoring service, it shows the smoke reaching the Atlantic coast and São Paulo ??
DATA HERE▶️https://t.co/Q6qzFdPfIT pic.twitter.com/aJKU2YwRpJ
— WMO | OMM (@WMO) August 20, 2019
近年、ブラジルでは火災の発生件数が激増しており、今年に入ってからすでに約7万3000件の火災(うち半数以上がアマゾン)が国内で報告されているとのこと。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、この件数は前年と比較して80%も高く、2013年から始まる観測史上最多を記録しています。