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肝臓の全機能をもった「ミニ肝臓」を3Dプリンタで作ることに成功 (2/2)

2019.12.19 Thursday

前ページ「臓器の機能維持」への挑戦

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革新的な3Dプリンタ―技術の発見

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Credit:depositphotos

数多くの研究を重ねる中で、研究者たちは細胞培養などのバイオエンジニアリング技術と3Dバイオプリンティング技術を組み合わせることにより、新しい方法で肝臓を作り出すことに成功しました。

新しい方法では、細胞をプリントする前からグループ化することができます。これにより、生成後もグループ化が消滅せず、肝機能を長く維持することが可能になったのです。

作成されたミニ肝臓は本物の肝臓と同じ機能を備えていました。タンパク質の生成、ビタミンの保存、胆汁の分泌などの機能を維持できたのです。

この方法で作られた臓器には大きなメリットがあります。患者自身の細胞を使用するので拒絶反応ゼロですし、わずか90日間で作り上げることができます。

もちろん、完全な臓器生成への応用も可能です。実際に、この研究に携わったグラールト氏は「私たちは小規模にこの研究を行ないましたが、投資があれば簡単にスケールアップできます」と述べています。

3Dプリンタ―で作られた臓器が、臓器移植の代替法となる日も近いのかもしれません。

血管付きの「生きた皮膚」を3Dプリントで作成成功

reference: agencia.fapesp/ written by ナゾロジー編集部

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