- 哺乳類で卵を産むのはカモノハシとハリモグラのみ
- 乳首が無いのでお腹から汗のようにお乳を出して子どもを育てる
- クチバシには電気を感じる神経があり、それを利用して獲物を捕らえる
哺乳綱単孔目カモノハシ科に分類されるカモノハシは、オーストラリアの川や湖に生息している固有種。成長すると全長50cmほどの大きさになります。
その奇怪な見た目は、昔の科学者たちの頭を大いに悩ませてきました。カモノハシの標本を「誰かが毛皮を継ぎはぎして作った偽物に違いない!」と、縫い目が無いか確認したという逸話が残っているほどです。
学者さえも首をひねった珍獣カモノハシ。その不思議な見た目と同じように、彼らは他の動物とは一線を画すような面白い生態も持っているのです。
哺乳類なのに卵から産まれる
卵を産む生き物といえば、鳥類や爬虫類などをイメージします。しかし実は、哺乳類の中にも卵を産む種類が存在しているのです。
卵を産む哺乳類と分類されているのは、今のところカモノハシとハリモグラの2種類だけ。
カモノハシは繁殖期になると巣穴の中に卵を産み、その卵をメスがお腹と尻尾で包み込むようにして温めて孵化させます。
ちなみにカモノハシは、卵を産むのも糞や尿をするのも全て同じ「総排出腔」と呼ばれる一つの孔から行います。この孔を持つことが、カモノハシが単孔目に分類される要因です。