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夕暮れに「鉄の雨」が降る惑星が見つかる (3/3)

2020.03.12 Thursday

前ページ超大型望遠鏡が明らかにした不思議な天候

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ロマンあふれる地獄

夕暮れの地域は一年中ずっと夕暮れのままで、しかも鉄の雨が降ってくる…という光景は、かなりロマンにあふれています。

今回の研究者Ehrenreich氏は、グラフィクノベルの大ファンで、スイスの作家にこの発見のイラストレーションを依頼しました。

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スイスのグラフィクノベル作家フレデリック・ピーターズが描いたWASP-76bの夜の境界のイラスト。/Credit:ESO,Frederik Peeters

すっかりSF小説の表紙のようになった惑星のイメージは、なんだか見ているだけでワクワクさせられます。

VLTのESPRESSO分光計は、本来は地球のような環境の惑星を探すために作られたシステムでしたが、今回の研究は、こんな地獄のように極端な環境の調査にも利用できることを示したのだそうです。

ただ、大気の深い層は現在の技術ではどうなっているかわからないため、降り注いだ鉄の雨がその後どうなるかは不明です。

研究者の予想では、この惑星はガス惑星のため、夜の領域で降り注いだ鉄の雨は、熱い惑星中心に落ちることで再度加熱され、昼の領域へ蒸発していき循環しているのでは無いかと考えられています。

この鉄雨がホット・ジュピターではよくある天候なのかどうかは、昼と夜の温度差や惑星を巡る風速に依存するだろうと研究者は語っています。

SF作品には飛んでもない環境の惑星が登場しますが、実際の宇宙を見るとあながち間違ってもいないようです。

「3つの太陽」を持つ惑星が見つかる

reference: ESO,newscientist,BBC / written by KAIN

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