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天の川銀河にある銀河面の「外側」に初めての系外惑星を発見 (3/3)

2020.03.19 Thursday

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謎多き「厚い円盤部」

今回問題となるのは、円盤部分です。

天の川銀河の円盤部は、横から見ると細長い楕円形をしており、バルジのある中心部は厚さ1万5000光年ほどになります。太陽系のある付近(中心部から約2万8000光年)の厚みは5000光年ほどです。

そして天の川銀河の円盤部は、比較的新しい星からなる「薄い円盤(下図の青緑)」と古い星からなる「厚い円盤(黄色)」に別れています

画像
Credit: Gaba p/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

薄い円盤の厚さは数百光年ほどで、ほとんどの星とガスはこの部分にあります。また、既知の系外惑星が発見されているのもこの領域です。

対して、厚い円盤部では恒星がずっと少なく、まばらに散在しています。その年齢も「100億年は下らない」と言われており、最近の研究では、天の川銀河が他の銀河と衝突した際に持ち込まれたとする説もあります。

それから、薄い円盤部の恒星より金属含有量が少ないことが大きな特徴です。

一般的に惑星を伴星として従える恒星は金属性が高い傾向にあります。そのため、厚い円盤部の恒星は、何らかの理由で惑星形成が困難だと考えられていたのです。

しかし、これまで厚い円盤部で惑星が発見されていなかったため、惑星形成のメカニズムも謎のまま残されていました。

以上を踏まえると、LHS 1815bがどれほど貴重な存在であるか想像がつきます。

今回の発見により、また新たな宇宙の大きな秘密が解明されるかもしれません。

惑星と恒星の違いってなに?両方の特徴をもつ褐色矮星の軌道から形成過程が明らかに

reference: sciencealert / written by くらのすけ

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