金属をエサに活動を続けられる
ロボットの活動時間を増やすには、大きなバッテリーを積めばいいとは限りません。
バッテリーが大きすぎると活動に必要な電力が増え、活動時間が短くなることもあります。
しかし今回の研究によって開発されたシステムは、酸素と金属を燃料にして動けます。
バッテリーを搭載したロボットには電力を充電するためのインフラが必要になりますが、この新しいロボットに必要なのは、金属を集積した補給ポイントだけであり、システムの稼働に必要なコストの大幅な削減が可能になります。
また火星探査のように酸素が存在しない場所での発電はできませんが、地球上ならばどこでも酸素があるために、金属の補給だけで長期間の継続した活動が可能になります。
またこのシステムのエネルギー効率は極めて高く、良質なアルミや亜鉛を得ることができれば、リチウムイオン電池の13倍のエネルギー密度を生産可能とのこと。
現段階では金属の表面を移動するだけですが、将来的には文字通り金属を食べてエネルギーを補給する人間型や動物型のロボットもつくられることでしょう。
人間がステーキをたべる傍らで、人型ロボットがアルミインゴットを食べる風景を想像してみるのも楽しいかもしれません。