多くの種類の色があるのはなぜ?
なぜ金属の種類によって、炎色反応の色が違って見えるのでしょうか?
それは金属ごとに励起する電子が、放出する光エネルギーの大きさが違うからです。
光エネルギーは「 E = hc / λ 」と表されます。
Eが光エネルギー、hが定数、cが光の速さ、λが光の波長です。hとcは定数なので、光エネルギーによって、光の波長が変わることをこの式は表しています。
光の波長が変わると、人には色が違って見えます。
例えば、ナトリウムの炎色反応は、ナトリウムの電子が励起状態から戻るときに波長570〜590 nm(ナノメートル)の光を放出するため、色がY(黄色)に見えます。