
ストーンヘンジと言えば、誰もが知る石の遺跡ですが、あの石の柱の上に乗せられた屋根状の石を見て、不安定で危なそう、と思ったことはないでしょうか。
確かにただ乗せているだけならかなり危なそうな作りです。
しかし、数千年を経過しても崩れないことからも分かる通り、古代の設計者は非常に工夫を凝らしてこの謎の構造物を建築していました。
実はあの石はLEGOブロックのような構造で固定されているのです。
ストーンヘンジはLEGOブロックの起源?
ストーンヘンジに限らず、古代の建築物でよく見られる、2本の支柱の上に水平に渡された石はまぐさ石、またはリンテルと呼びます。
大抵こうしたリンテルは、木の杭などを刺して固定されています。
しかし、ストーンヘンジの場合は違った方法でこのリンテルを固定しています。
ストーンヘンジの石の柱を上から撮影した写真を見れば、その謎が解けます。

この突起とくぼみを組み合わせた特徴的な形状。まるでLEGOブロックのようですね。
ストーンヘンジは紀元前2500年という大昔に建てられたと考えられていますが、そんな4000年以上昔の人が、LEGOのような構造と使って石を組み立てて固定していたのです。

この時代は金属製の工具などはなかったので、基本的に硬い石のハンマーで大雑把に石材を削って形を作っていました。そんな時代にこうした構造を使っていたというのは驚きです。
また、同時代のこの手の接続には、木の杭を用いるのがほとんどと考えられ、それらはもう腐って崩れてしまったものがほとんどです。
しかし、ストーンヘンジのリンテルは今も5つも残っています。その理由は、このLEGOのような構造にあるのだろうと考えられています。
ah, where it all began❤️
— LEGO (@LEGO_Group) April 14, 2020
これには、あのLEGO公式も「これが起源だったのか」と認めてしまうほどの説得力です。
世の中には、LEGOブロックの狂信的な愛好者が数多く存在していて、何でもかんでもLEGOで再現しようとしているようですが、それは紀元前の昔から人類のDNAに刻まれている衝動なのかもしれません。
Credit:Michael Wolchover,theguardian