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蚊をマラリア感染から守る謎の微生物が発見される!日本のマラリア予防にも最適? (3/3)

2020.05.05 Tuesday

前ページマラリア感染から蚊を守る仕組みは「ライバル殺し」

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日本にとっても、マイクロスポリディアMBは助けになる

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マラリア感染が起きている地域/Credit:厚生労働省検疫所HP資料

近年の温暖化の加速によって、マラリアを運ぶ蚊の活動域が北上をはじめています。

東アジアでも、これまでマラリアの感染とは無関係だった地域でも、感染が確認され始めています。

そのため、このまま温暖化が進めば、日本でもマラリアが蔓延する可能性もあります。

人類と蚊の共闘を可能にしたマイクロスポリディアMBですが、完全な効果を発揮するには、特定地域の蚊の40%以上がMBに感染する必要があります。

遺伝子書き換えなどによりマイクロスポリディアMBの感染力を強化できれば時間を短縮できると考えられますが、感染率を既存の9%から40%まで増やすには、やはり時間がかかります。

ですが研究では日本をはじめとした、マラリアがまだ来襲していない地域では、マイクロスポリディアMBを先制的に広められれば、水際で高い防衛力が発揮される可能性を示唆しています。

日本にマラリアが上陸する日がいつかはわかりませんが、予防策として考えておいてもいいかもしれません。

研究内容は国際昆虫生理学および生態学センター(ICIPE)のジェレミー・K・ヘレン氏らによってまとめられ、5月4日に学術雑誌「nature / communications」に掲載されました。

A microsporidian impairs Plasmodium falciparum transmission in Anopheles arabiensis mosquitoes
https://www.nature.com/articles/s41467-020-16121-y

蚊に刺されやすい人の科学的な特徴って?

reference: phys / written by katsu

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