研究対象の違い
ただ、今回の研究結果を日本の研究結果と直接比較することは難しいかもしれません。
というのも、日本の研究は世界のあらゆる国を対象にした感染を調べているのに対して、今回の研究はイスラエル国内の患者のみを対象としています。
またイスラエルの研究で比較されたのは、具合が悪くなってから検査に訪れた人も含めた「陽性率の違い」であり、この違いがどれほど日本の研究を否定する証拠になるかは議論が待たれます。
なお、今回の研究でもBCGワクチンがインフルエンザワクチンの効果を高めるなど、様々な有益な効果を持っていること自体は認めています。
今、新型コロナウイルスに関する情報や研究結果は爆発的に増加しており、いくつも相反する研究結果がうまれています。
命にかかわる問題だからこそ、情報の取捨選択は慎重になりたいものです。
今回の研究内容はイスラエル、テルアビブ大学のUri Hamiel氏らによってまとめられ、5月13日に医学雑誌「JAMA Network Open」に掲載されました。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2766182