じゃあ、今夜の月って結局いつもの満月なの?
実はちょっと特別な月が見られます。それが半影月食です。
半影月食とは、月が地球の半影にだけを通る現象です。半影というのは、地球の完全な影ではなく、その周りにできるうっすら暗い領域のことです。
月が地球の本影に入る、いわゆる皆既月食では徐々に端が欠けたていき、最後は赤銅色と表現されるような暗い赤色全体が変わります。
真っ黒になって見えなくなるわけではない理由は、先程説明した、地球の大気中を抜けてきた赤い太陽光が月を照らすためです。
では、半影に月が入るとどうなるのでしょう?
わくわく。
なんと、月がうっすら暗くなって、うっすら端が欠けるのです。
望遠鏡や、望遠レンズを付けたカメラなどで撮影すると、その違いはわかりやすくなり、半影月食がはっきりと観測できるそうです。
半影月食は数十年に1度しか起きないような非常に珍しい天体現象ですが、今年はなんと3回も観測できるチャンスがあります。
そんな人がいるのかどうかわかりませんが、半影月食ファンにとっては、プレミアムイヤーです。
今回、6月6日はその2回目になります。ヤバいですね!
なお、半影月食は、国立天文台のサイトでは、6月6日の2時43分頃からはじまり、4時25分に最大となり、6時6分で終了となるそうです。
せっかくの金曜の夜ですし、ぜひ早起きか夜更しをして、非常に珍しい半影月食をうっすらと楽しんで見ましょう。