結果は…?
このビッグ・ファイブを用いた調査を、約8万人の一般被験者と50組の有名アーティストに実施しました。
一般被験者には、自分自身とそれぞれのアーティストの性格特性の評価付けをしてもらっています。また、膨大な数の楽曲を聴いてもらって、曲や歌詞に関する反応も記録しました。
結果、被験者は、自分の性格特性に似ているアーティストをより好む傾向にあることが分かっています。
具体的には、以下の通りです。(ピンクが強いほどスコアが高く、青に近いほど低い)
開放性
開放性が高い人は、レディオヘッドやダフトパンク、ボブ・ディランなどを好んでいます。
逆に、エミネムや50セントのようなラップ、ジャスティン・ビーバーのようなダンスミュージックは聞かないようです。
誠実性
誠実性が高い人は、カントリー歌手のジョージ・ストレイトやマーヴィン・ゲイなどを好んでいます。
ダフトパンクやフォールアウトボーイ、ニルヴァーナなどのロック系は好みでないようです。
外向性
外向性が高い人は、ビヨンセやジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフト、ブリトニー・スピアーズなど、ダンスミュージックを明確に好んでいました。
反対に、ロックバンドはあまり好みでないようです。
調和性
調和性が高い人は、ビリー・ジョエルやジャーニー、エルトン・ジョンなどの80年代ミュージックやポール・マッカートニーを好んでいました。
逆に、ラップやダンスミュージックなどの明るい音楽は好みでないようです。
情緒安定性
情緒安定性が高い人は、デヴィッド・ボウイやフォールアウトボーイ、エヴァネッセンスなどを好んでいます。
好みでないのは、マーヴィン・ゲイやエリカ・バドゥでした。
このように、自分の性格特性が分かれば、自分に合うアーティストや合わないジャンルを見つけることができます。逆に、この表を見れば、好きor苦手なアーティストから自分の性格特性が判明するかもしれません。
研究の詳細は、「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載されています。
https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fpspp0000293
最新の科学技術やおもしろ実験、不思議な生き物を通して、みなさんにワクワクする気持ちを感じてもらいたいと思っています。
Nazologyについて
記事一覧へ