子供の集中力を23%も高める「バットマン効果」

実験の結果、3人称視点で考えたグループは、1人称視点のグループよりも10%以上長く集中できました。
さらに「なりきり」グループは、3人称視点のグループよりも13%多くの時間集中できたようです。
つまり「バットマン効果」によって、通常の状態(1人称視点)よりも集中力を23%向上させることに成功したのです。
この結果は、客観視や「なりきり」が集中力や意志力の向上に役立つことを示しています。
ホワイト氏は「このバットマン効果を利用するなら、テレビや携帯電話が誘惑となっていても、子供たちを行わなければいけない宿題に集中させられるだろう」と述べています。
また、このなりきりは大人にも影響を与える可能性があります。
より有能な人になりきることで、フラストレーションを感じやすい場面をなんとか切り抜けられるかもしれないのです。
新しいことにチャレンジするとき、「自分にとってのバットマン」になりきってみてはいかがでしょうか。
この研究は「Child Development」に掲載されました。
The “Batman Effect”: Improving Perseverance in Young Children
https://srcd.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/cdev.12695