音楽をする子どもが認知機能が高い?
音楽をする子どもが認知機能が高い? / Credit: jp.depositphotos
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「音楽」をする子どもは認知機能が高いことを実証、音楽トレーニングはADHDにも効果的 (2/2)

2020.11.13 Friday

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音楽は脳内ネットワークを広く活性化させる

の動きを見てみると、音楽をする子どもには「中央実行系ネットワーク」にかかわる脳領域が強く活性化していました。

中央実行系ネットワークは、注意のコントロールや処理情報の配分といった高次の認知活動をつかさどります。

このネットワークは、言語的短期記憶(音声で示された単語や文章などの情報)の貯蔵庫と連動することで情報処理を行います。

音楽をする子どもたちは、この連動が活発であるために優れた認知機能を示していたのです。

脳の広い範囲で音楽をする子どもたちに強い活性が見られた
脳の広い範囲で音楽をする子どもたちに強い活性が見られた / Credit: frontiersin

さらに、聴覚機能にかかわる脳領域も、音楽訓練を受けた子どもの方が活発でした。これには、下前頭回縁上回が含まれ、どちらも聴覚処理とワーキングメモリの働きに関係しています。

その上、感覚情報と言語を処理するのに重要な領域である「視床」も強い活性化を示しました。

「視床」の位置
「視床」の位置 / Credit: ja.wikipedia

この結果から、音楽訓練は、認知機能を向上させるのに非常に有効であると結論できます。

また、カウゼル氏はADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ子どもたちの注意や記憶力の向上にも、音楽トレーニングが効果的と思われる」と指摘しました。

子どものうちから楽器を習うことで、柔軟なモノの考え方や創造力を獲得できるかもしれません。

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