岸が工事されるとウナギはミミズを食べられなくなる
今回の研究によって、降雨後のミミズの自殺がウナギの有力なエサ供給源であることがわかりました。
アスファルト上で起こるミミズの自殺の習性が、自然界では河川の生態系(ウナギの食)を支えていたのです。
一方で、岸をコンクリートで固める工事や埋め立てが、ミミズとウナギの重要な関係を断ち切っている事実も明らかになりました。
上の図では、コンクリートで岸を固められた河川に住むウナギは、ミミズを食べられておらず、主食が二枚貝に変化している事実を示しています。
食料の歪みは生物に大きな影響を与え、自然な成長にも影響する可能性があります。
研究者たちは今後もミミズの河川への流入を調べ、ウナギ以外の捕食者との関係を解き明かしていくとのことです。
ミミズのような小さな生き物でも、生態系を支える重要な役割を任されているんですね。