遠く巨大な銀河
では、現在までの何十億年もの間にこれらの銀河はどうなっているのでしょうか。
モデルでの予測によると、現在までに銀河群は融合してコアを作り更に巨大な集団を作ってさえいるでしょう。天文学者達の予測によると、その構造体は「かみのけ座銀河団」ほど巨大になると、ミラーは説明しています。かみのけ座銀河団は、今まで観測された中で最も巨大な銀河団。夜空における2度の角度にわたって、あるいは満月の4倍以上の範囲を占めるほど巨大なのです。
「かみのけ座銀河団の特異性は、局地宇宙のすべてにおいて最も巨大な構造物の1つであるということです。それは、太陽の10兆倍の質量があります。我々が知る中で最も並外れた構造体です」とウェイス博士は説明します。
遠くはなれているために、このように大きな銀河団は極めて少数しか検出されてきていません。しかし、さらなる候補に対して研究は続いています。
ウェイス博士は、10個の銀河が似たような集団を作っているのを明かした研究に従事していましたが、他にも候補は挙がっていると言います。
「とはいえ、これらが最も極端なものであることは確かです」とマックスプランク研究所の電波天文学者は言います。
ウィスコンシン大学マディソン校のアミ・バーガー博士はこの研究が革新的であると気づいています。「現在の巨大な集団の祖先の発見においては、宇宙においていつ、どのようにその構造物が成長したのかが、いつも重要になってくるのです」
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/7324
via: BBC News/ translated & text by SENPAI
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