古代バビロニアの2次方程式の問題
まず、古代バビロニアの2次方程式に関する問題を見てみましょう。
“例えばスーサ出土の問題集(TMS,No.6)に,
「正方形の面積から,一辺の長さの4倍が引かれて780.[一辺の長さはいくらか?];問題2.1」
という問題があり(後略)”
(引用元:中村 滋,室井 和男「数学史 ―数学5000年の歩み―」p.78)
と、数学史の本に書かれています。
この問題を書き換えてみると、
「正方形の一辺の長さをxとします。この正方形の面積から4xを引くと780になります。xの値を求めましょう。」
という問題になります。いにしえの問題ではありますが、まるで中学校の教科書の例題のようです!
立式してみると、正方形の面積は「xの2乗」なので
$$x^2-4x=780$$
が成り立つということになりますね。この2次方程式を解いて、xの値を求めれば良いのです。