「友情」の制御
今回の研究により、社会的関係性が対象者の脳の同期によって築かれ得ることがわかりました。
「なかよくなる」ということは、自分と他人の神経活動リズムを一致させることからはじまるのかもしれません。
研究者たちは今後、この光刺激装置をマウスの様々な脳領域に適応することで、社会的関係性以外のさまざまな精神活動の制御を目指していくとのこと。
もし人間に対しても制御が実現すれば、どんなに気に入らない人とも大親友になれるだけでなく、場面に応じて最適の精神状態に自分を変化させられるかもしれません。
ただ光刺激装置を使うには、マウスに行ったように脳細胞の遺伝子の後天的な書き換えが必要になるため、電極を用いた刺激よりもクリアすべき倫理的問題は多くなるでしょう。