ペットボトルの新たなリサイクル先はバニラ香料かもしれない

バニリンとはバニラの香りの主成分であり、天然物であればバニラビーンズの中に多く含まれます。
そしてバニリンは人工的な合成も可能であり、天然物に比べてはるかに安価です。
そのため現在、私たちの周りにあるバニラ香料のほとんどは、合成バニリンが使用されています。
さて、今回の研究ではペットボトルのリサイクル先として、バニリンが挙げられています。
全く無関係のように思えますが、研究チームはプラスチックをバニリンに変換する方法を発見したのです。
2021.06.19 18:00:50 Saturday
アイスクリームやスイーツに使用されるバニラは、多くの消費者が好む香りです。
イギリス・エディンバラ大学(University of Edinburgh)生物科学部に所属するジョアンナ・サドレラ氏ら研究チームは、一般的な大腸菌によってポリエチレンテレフタラート(略称:PET)をバニラ香料「バニリン」に変換することに成功しました。
使用済みペットボトルのリサイクル先として新たな展開が期待できます。
研究の詳細は、6月10日付の科学誌『Green Chemistry』に掲載されました。
目次
バニリンとはバニラの香りの主成分であり、天然物であればバニラビーンズの中に多く含まれます。
そしてバニリンは人工的な合成も可能であり、天然物に比べてはるかに安価です。
そのため現在、私たちの周りにあるバニラ香料のほとんどは、合成バニリンが使用されています。
さて、今回の研究ではペットボトルのリサイクル先として、バニリンが挙げられています。
全く無関係のように思えますが、研究チームはプラスチックをバニリンに変換する方法を発見したのです。
カテゴリー覧
人気記事ランキング
Amazonお買い得品ランキング
化学のニュースchemistry news
もっと見る「自白剤」とは現実にはどんな薬なのか?実は当てにならない自白剤の真実
ガソリンを「いい匂い」と感じるのはなぜ?
紫色に爆発した!?400年前の錬金術師が作った人類初の高性能爆薬「雷金」の謎を解明!
肉を科学する:生肉と焼いた肉の化学的な違いとは?
役立つ科学情報
なぜヒトはキスが好きなのか
巨大なクジラはがんにならない!? 未解決問題「ピートのパラドックス」が起こる理由とは
注目の科学ニュースpick up !!
することないのに寝ようとしない人の心理特徴が判明
謎に包まれていた2500年前の「神への捧げ物」、ついに正体判明
核融合炉に「水銀を入れて金に変える」仕組みが発表――採算もとれる予定