少量の飲酒が心血管疾患(CVD)患者の死亡リスクを低下させる
研究チームは、心血管疾患(CVD)患者の予後とアルコール消費の関連を調べることにしました。
そこで、UK Biobank、英国健康調査、スコットランド健康調査および以前に行われた12の研究から得られたCVD患者4万8423人のデータを対象としたメタ分析を行いました。
その結果、週に105gまでのアルコール摂取が、飲酒しないよりも、心臓発作、脳卒中、狭心症の発症、また死亡リスクを低下させると判明。
つまり1日換算すると15g以内のアルコール摂取が、CVD患者の死亡リスクを低下させていたのです。
ちなみに、種類別の純アルコール量は以下になります。
- ビール350ml(アルコール度数5%):14g
- ビール500ml(アルコール度数5%):20g
- 日本酒1合180ml(アルコール度数15%):20g
- ワイン1本750ml(アルコール度数14%):80g
ビール1本であれば毎日飲めますし、ロング缶でも週5日、ワインであれば週に1本以上開けてもよいという計算になりますね。