どうやってシワシワができる?
まず、人の皮膚はたくさんの層に分かれています。
一番上の層が「表皮」、その下に「真皮」があり、細い血管や神経、汗腺、毛根などが詰まっています。
一番下の層が「皮下組織」と呼ばれ、太い血管や神経、脂肪や結合組織などがあります。
水に長時間さらされてシワシワになるのは、一番上の表皮の部分です。
さらに言うと、表皮は、角質層・顆粒層・扁平上皮層・基底細胞層という4つの層に分かれています。
シワは表皮の一番上の層である角質層で起こります。
角質層には、水を吸収しやすいタンパク質の「ケラチン」が含まれており、たとえるなら、スポンジのような場所です。
水に長時間さらされると、増えた水分量を補うために角質層が膨張し、また元の位置に戻ろうとすることでシワシワができます。
また、手や足の指先は、ほかの部位に比べて角質層が厚いために、よりシワシワができやすいのです。
以上が、シワシワのできる生物学的なしくみですが、それでは、シワシワには人類の進化においてどんなメリットがあるのでしょうか。