歪んだ物理法則を体験した魚は世界を疑うようになる
今回の研究によって、ゼブラフィッシュの脳には予測が正しい時と間違っている時に反応する別個の細胞集団があることが示されました。
また予測と異なる物理法則が歪んだ世界を体験したゼブラフィッシュは、予測の間違いが原因でペナルティーを受けることを学び、予測が正しく機能している間により効率的な動作を行うことが判明しました。
どうやら脊椎動物で最も単純な脳を持つゼブラフィッシュも、脱出ゲームに必要な最低限度の警戒心とリスク最小化判断ができるようです。
研究者たちは今後より詳細な観察をとおして「予測」という脊椎動物が行う生存戦略の基本的な生理メカニズムの解明が可能になると考えています。