Wikipediaから錬成された人工知能は神経活動データを解読できた

Wikipediaから作られた人工知能は神経活動データを処理できるのか?
答えを得るため研究者たちは早速、神経活動データをAIに読み込ませてみました。
結果、AIは動画を視聴中の被験者の神経活動データのみから、被験者たちが何をみているかをリアルタイムで推測できることが判明します。
特に「人間の顔」「風景」「文字」といったテーマに対しては優秀であり、約70%の精度で識別可能でした。
この結果は、Wikipediaから作られたAIには人間の脳の神経活動データを解読する能力があることを示します。
次に研究者たちは、この解読がリアルタイムでみている画像だけでなく、想像した画像でも働くかを確かめました。
研究者たちは被験者たちにランダムな順序で「人間の顔」「風景」「文字」を想像してもらい、そのときの神経活動データを採取。
そして「Wikipediaから錬成した人工知能(AI)」に想像中の脳の神経活動データを読み込ませました。
結果、AIは人間の想像した画像を55~74%の精度で推測できることが判明しました。
これらの結果は、Wikipedia産のAIは被験者の神経活動データを解読することで、被験者がリアルタイムでみている画像と想像した画像の意味内容をあてられることを示します。
そうなると気になるのが現実と想像の競合です。
私たちが何かの画像を想像するときは常に目を閉じているわけではなく、目には常に何らかの視覚情報が飛び込んできています。
何かを見ている状態で別の画像を想像するとき、私たちの脳では何が起きているのでしょうか?