想像の内容を読み解く技術はコミュニケーションを多様化させる
今回の研究により、人工知能(AI)が人間がリアルタイムでみている画像や想像している画像の内容をかなりの精度であてられることが示されました。
このAIは人間の脳の出力結果であるWikipediaを学ぶことで人間の脳の活動を模倣し、被験者から観測された神経活動データから、被験者のみている画像や想像している画像を推測していたのです。
また目の前の画像と異なる画像を想像しているときの人間の視覚野は、想像内容に一致する神経活動パターンをしていることが判明します。
この視覚野の変化は、少なくとも脳にとって想像している画像はみえていることを示します。
研究者たちは研究成果を利用すれば、いちいち文字を打ち込まなくても、想像するだけで画像検索が可能になるだけでなく、重度の麻痺などで「脳に閉じ込められた人」が画像を使って意思表示することが可能になると述べています。