2022年の「世界をビックリさせた生物」BEST5
第5位 オーストラリアの深海探査で「奇妙な深海魚」を大量発見!
深海には、いまだ人に見つかっていない未知の生物がたくさん潜んでいます。
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は今年9月30日に、オーストラリア西海岸から約2500キロメートルの場所にある「ココス諸島」と「クリスマス島」に向けて出発し、その海域で大規模な海洋調査を実施。
その結果として、無数の奇妙な深海生物の採集に成功しました。
特に目を引いたのは、おじさんのようなキモ可愛い見た目をした深海魚です。
この魚は「アカグツ (学名:Halieutaea stellata)」と呼ばれるアンコウ目の底生魚の新種と見られています。
研究チームによると、今回の調査で見つかった種の3分の1が新種の可能性があるという。
第4位 オーストラリアの砂浜に打ち上がった謎の肉塊、その正体はクジラのアレ⁈
今年10月、オーストラリア近海に浮かぶ島のビーチに、薄ピンク色をした肉触手のようなものが打ち上がり、大きな話題となりました。
豪マッコーリー大学(Macquarie University)の動物学者によると、ザトウクジラ(学名:Megaptera novaeangliae)のペニスの可能性が最も高いという。
ちょうどその頃は、ザトウクジラの繁殖シーズンにあたっており、遊泳するオスに勃起イベントが見られる時期です。
これまでの研究で、勃起イベントのほとんどはライバル同士のオスが互いの優位性を争う際に生じることが分かっています。
その際に、ライバルに噛みちぎられた可能性がありますが、ザトウクジラには歯がありません。
研究者は、オスがメスを探しているときに、不運にも頂点捕食者のシャチと遭遇してペニスを噛みちぎられたのではないかと推測しています。
第3位 まるでホラー映画!顕微鏡写真コンテストの「アリの顔面写真」が怖すぎる
今年10月、「ニコン・スモールワールド・顕微鏡写真コンテスト2022」の優秀作品が決定し、”ミクロの世界の美しさ”を体現する数多くの写真が発表されました。
その中で、優秀作品TOP20にランクインしなかった一枚の写真が「まるでホラー映画から飛び出してきたかのようだ」とSNSを中心に話題をかっさらったのです。
それが上の写真。
これはどこにでもいるオオアリの顔にドアップ写真で、顕微鏡下で5倍に拡大した状態で撮影したという。
特徴的な赤い目が悪魔を思わせるようですが、実はこれは目ではなく、触覚の付け根です。
本当の目はもう少し後ろに付いています。
身近なアリの顔が近くで見るとこんなにゾッとするとは驚きでしょう。
第2位 オーストラリア近海で「正体不明の深海ザメ」が釣り上げられる
今年9月12日、オーストラリア沖の海底から、不気味な笑みを浮かべた正体不明の深海ザメが引き揚げられました。
このサメは釣り師の男性が水深650メートルの深さから釣り上げたもの。
サメはすでに死んでいたものの、黒色のザラザラした皮膚に、大きなギョロ目と出っ張った歯が、まるでニタリと笑っているかのような表情を作り出していました。
しかし最大の謎は、このサメが既知のどの種に属するのか不明であることです。
ニュージーランド国立水・大気研究所(NIWA)の海洋生物学者は「アイザメ科に属する可能性が最も高い」と話しています。
画像を見たサメ専門家の間でも、意見の一致が見られておらず、新種の可能性もあるという。
一体、何者なのか?
第1位 大雨直後のオーストラリアで「謎のクリーチャー」を発見!生物学者も困惑
今年2月、オーストラリアでは多くの地域が記録的大雨と洪水に見舞われました。
その月の28日、大雨直後のシドニーで、濡れた路面に横たわる謎のクリーチャーが発見されたのです。
これまでは主に新種かどうかに焦点が当てられましたが、このクリーチャーに関しては、何の生物グループに属するのかさえ分かりません。
オタマジャクシやイカのようですが、どちらとも全く違っており、画像を見た生物学者にも見当がつきませんでした。
「ポッサムかムササビの胚」と指摘した専門家もいましたが、それらに該当する特徴はありません。
その一方で、「ウォータースパウト」によって海から飛んできたという説も主張されています。
ウォータースパウトとは、水面上に発生する円柱状の強い渦のことで、これにより水生生物が海から巻き上げられ、陸に飛んでくることがあるのです。
もしそうだとすれば、サメかイカの胚が有力な線として浮かび上がりますが、やはり断定はできないという。
2022年に発見された最大の謎クリーチャーと言えるでしょう。