「怒り」にプラスの側面はあるのか

「怒り」は従来の心理学研究において、ネガティブな側面ばかりが注目されてきた感情の一つです。
例えば、怒りは血圧を上昇させたり、反応時間を遅らせたり、意思決定を損なわせるマイナス効果があることがいくつかの研究で指摘されています。
また短気な人ほど、心臓病や過食症、2型糖尿病などの疾患リスクが高くなるとの報告もありました。
皆さんも子供のときから「怒らず冷静でいなさい」と口酸っぱく言われてきたでしょうし、書店に行けば「怒りが消える習慣」とか「怒りを抑えるコントロール術」といった内容の本がずらりと並んでいます。
もちろん、これらはどれも正しい指摘ですし、むやみやたらに怒鳴り散らしていれば、自分にも周りにも損にしかなりません。
ところが今回の研究では、怒りが逆にパフォーマンスを向上させる使い途が判明したのです。






























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