遺伝子異常で耳が4つに!
米テネシー州マウント・ジュリエットにある動物保護団体「トゥルー・レスキュー(True Rescue)」は7月31日、公式のフェイスブック上で、4つ耳の子猫(オス)が保護されたことを報告しました。
同団体のスタッフによると、この子猫は他の3匹の子猫と一緒に施設に連れて来られ、すぐに耳が余分に生えていることに気づいたといいます。
スタッフらは4つ耳の子猫の名前を新たに「オーディオ(Audio)」と名付けました。
実は4つ耳の猫が見つかったのはオーディオが初めてではありません。
2021年にもトルコで「ミダス(Midas)」と命名された4つ耳の猫が発見されています。
彼女はメスの猫であり、今でも元気に暮らしています。
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オーディオやミダスのように耳が余分に生えるのは、先天的な遺伝子異常が原因です。
具体的には、胎児の発育プロセスの中で耳を形成するための遺伝子に何らかの変異が生じてしまい、通常の2つの耳に加えて、余分な耳が形成されると考えられています。
このような猫は通常の猫と同様に健康な暮らしができますが、余分に生えた耳は正常に機能しないことが多いようです。
外見上はちゃんとした耳に見えるのですが、「音を聞く」機能はなく、飾り物に留まることがほとんどだといいます。
ところが今回のオーディオの耳を調べてみると、聴覚が正常に機能していることがわかりました(ミダスの耳も正常な聴覚を持っていたことがわかっている)。
トゥルー・レスキューのスタッフは「すぐにオーディオの聴覚を獣医に診てもらいましたが、内耳の機能はまったく正常で、耳掃除を余分にしなければならないことを除けば、何の問題もありませんでした」と話しています。
オーディオは現在、生後8〜9週齢で体重は1キロほどですが、元気にすくすくと成長しているとのこと。
アニメ界隈ではよく、猫や馬のような獣の耳を持つ「ケモ耳キャラ」が登場するとき、「耳は2つなのか4つあるのか」という論争が繰り広げられます。
これは本来人間の耳がある場所に耳がないと気持ち悪いけど、あったらあったで耳が4つになってしまうので、それは変だろうという議論です。
しかし、本物の猫に4つ耳になる症状が稀に起きているとなると、別に4つ耳になってもおかしくないのかもしれません。
耳介だけではなく内耳も有って機能してるということでしょうか?それならば脳内での聴覚情報の処理はどうなっているのでしょうね。
大した違いがないのでまとめて処理してるのか、それぞれ独立したものとして処理してるのか?その場合、脳への負担はどうなのか?なんらかのメリットがあるのか?興味はありますね。
最近のタブレットにはスピーカーが4つ搭載されている物もあるという事を考えると、耳も4つあったほうが高性能と言えるかもしれない。