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生命は生と死を超えた「第三の状態」の状態が存在すると判明/Credit:Forms of life, forms of mind Dr. Michael Levin
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生命には生と死を超えた「第3の状態」が存在すると判明 (2/3)

2024.09.18 Wednesday

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生と死と第3の状態が循環する物語

論文の著者の1人であるマイケル・レビン氏は、生と死そして第3の状態が存在することについて、一般の人々の興味を惹くための、ある1つの物語を構築しました。

物語は宇宙探査に出かけた科学者が、生命の住む水の惑星を調査する場面から始まります。

科学者が調査を行うと、惑星には多細胞生物やアメーバ、脊椎動物のような生物が存在することが判明します。

しかしそれらの遺伝子を調べると、一部の単細胞生物は脊椎動物と同じゲノムを持っていることが判明します。

地球においてそのような単細胞は精子や卵子しか存在しませんが、この惑星では独立して生活している単細胞生物として存在していたのです。

科学者はその事実に驚きました。

どうしてそんなことが起こるのでしょうか?

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未知の惑星の生態系は生と死を超えて第3の状態が存在する/Credit:Forms of life, forms of mind

さらに研究を進めると、驚くべきライフサイクルを持つサンショウウオのような水生の脊椎動物を発見します。

この動物は卵からかえると地球のサンショウウオのように成長し、交尾を行って新たな卵を産み一生を全うします。

しかし、死ぬと驚くべきことが起こりました。

体が崩壊するにつれて、多くの個々の細胞が解散し、分散して環境に出て、アメーバとしての生活を続けます。

これらのアメーバは、最終的には互いに融合し(粘菌のように、遭遇した他のアメーバと再結合して)、新しい種類の原始的な多細胞集合体を形成することもわかっています。

同時に、他のアメーバは再プログラム化因子を活性化して卵母細胞や精子になり、最終的に受精して卵を作ることもできました。

死んだ動物の体から単細胞生物が剥がれ落ちて、それらが新たな多細胞生物になったり、精子や卵子になって卵になるという考えは非常に面白くあります。

しかしレビン氏は、現実のゼノボットやアンソロボットの例を考えると、このような「第3の状態が存在する生態系」は理論上可能だと述べています。

実際、私たち地球の脊椎動物の体の中にもアメーバとそっくりの形をした免疫細胞が含まれています。

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