新たな週と新たな年が始まる「月曜日」と「元旦」の憂鬱
月曜日は新しい週の始まりですが、「仕事が辛い」と感じる人にとって、それは本当に憂鬱な時です。
「また上司に怒られる日々がやってくる」「また忙しくて残業ばかりの日々がやってくる」「これからもこの辛さがずっと続くのだろうか」などと考えてしまう人が少なくないのです。
イギリスの保険組織が実施した2023年の研究では、月曜日は他の曜日に比べて13%も心臓発作のリスクが高いと報告しています。
多くの人は、身体に負の影響を及ぼすほどの憂鬱を月曜日に感じているのです。
同様の憂鬱は、新たな年が始まる「元旦」にも生じるかもしれません。
一部の人々にとって元旦は、ワクワクする時ではなく、「新たな地獄の始まり」なのです。
だからこそ、そのようなタイミングで「もう終わりにしたい」という感情が高まり、一線を越えてしまうことがあります。
世界保健機関によると、2019年に自死で亡くなった人は70万人を超えており、死亡者全体の約1.3%を占め、マラリア、HIV/エイズ、乳がんによる死亡者数を上回りました。
しかし自死は防ぐことのできる死因であり、そのためにも自死リスクについてより正確に把握することが大切です。
そこで今回、釜山大学校に所属するワンヒ・リー氏ら研究チームは、どのタイミングで自殺リスクが高まるのか、世界的な傾向を改めて調査することにしました。