トゲトゲ首輪は牧羊犬がオオカミから身を守るために生まれた
The spiked dog collar was invented by the ancient Greeks to protect their dogs from wolf attacks. pic.twitter.com/bsLhtoS1Bq
— Joe Hansen (@joehansenxx) December 15, 2024
古代ギリシャやローマでは、イヌを戦争や護身用のために使用していました。
そのため、それらのイヌたちには、攻撃者たちから身を守るために、細長いスパイク(トゲトゲ)付きの首輪が与えられました。
例えば、イヌたちはオオカミや他の野生動物に襲われる危険がありました。
それらオオカミは、頸動脈がある首に噛みつき、致命傷を与えようとします。
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スパイク付きの首輪は、オオカミがイヌの首を噛むのを阻止したり、そのように攻撃してきた敵を負傷させたりする点で役立ったのです。
そしてこのタイプの首輪は、現代でもスペインやトルコなどのいくつかの国で、牧羊犬のために使用されており、「ウルフカラー(Wolf collar)」と呼ばれています。
牧羊犬は羊飼いのサポートをしながら、羊たちをオオカミなどの野生動物から守ります。
彼らは凶暴なオオカミと直接戦うことになりますが、オオカミたちは容赦なく牧羊犬の首や足を狙ってきます。
This sheep dog is covered in his own blood after fighting off wolves protecting his flock, while the sheep gently comforts him.
The dog is willing to die for his sheep, and the gesture of the sheep comforting him is all he needs. pic.twitter.com/wSmmyCuiYR— Lars-Johan Larsson (@LarsJohanL) August 26, 2023
この投稿画像では、牧羊犬とオオカミの戦いの後の様子が映し出されています。
必死に戦った牧羊犬を羊が慰めているようにも見えます。
このような状況は、スパイク付き首輪であるウルフカラーがいかに重要であるかを示しています。
もともとトゲトゲ首輪は、戦うイヌたちを保護するための「実用性に特化したアイテム」だったのです。
しかし、現代のほとんどのケースでは、飼い犬が命がけで戦うことはありません。
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そのため首輪の目的は、制御とファッションが主であり、「トゲトゲの付いた首輪」も実用性ではなく見た目を重視するものへと変化しています。
たまに見かけるスタッズ付き首輪のルーツは、「命がけで戦うイヌの保護」にありますが、今は単なるオシャレのために作られることがほとんどです。
そのため、危険性や攻撃性を排除した素材で作られることが多く、愛犬を飼い主好みの見た目にしたり、番犬をより強く見せたりするために使用されています。