停滞期に入ってもダイエットは成功する!「停滞」は“助走期間”だった!
分析の結果、1年間でダイエットに成功した人たちの中には、体重が直線的に落ちていくというよりも、停滞期に陥る人が多かったことを発見しました。
例えば、15%の人は、最初の6か月で体重が減少していき、、その後の6か月で体重を維持していました。
それでも彼らは1年で平均11kgの減量(開始体重の12%)を達成していました。

また11%の人は最初の3カ月で体重が減り、その後9カ月間体重を維持し、1年間で5kgのダイエットに成功していました。
さらに別の9%の人は、9カ月間で体重を減らし、その後3カ月間体重を維持。1年間で平均16kgの減量に成功しました。
つまり、たとえ停滞期を経験したとしても、全体を通してみるとダイエットに成功する人は多いのです。
そして、いわゆる「再減量パターン」も確認されました。
一度体重の減少が止まった後、再び減量が始まるというケースです。
たとえば「最初の3か月で減量 → 次の3か月で停滞 → その後また減量に転じた」という参加者たちは、平均して10kg以上の減量を達成していました。
このような結果は、「停滞=失敗」とする考え方を見直すべきことを示しています。
ダイエットを始めると多くの人が途中で停滞期を経験します。
しかしだからと言って、そこでダイエットが失敗してしまうわけではありません。
むしろ「停滞中もあきらめないことが大切」なのです。

研究チームは、「停滞期はむしろ再減量への助走期間」と捉える視点が必要だと述べています。
停滞期に入ってしばらく変動がないなら、リセットのサインかもしれません。
新しい目標を設定し、食事を記録し、再び集中するなら、状況が大きく変わる可能性があります。
今回の研究は、ダイエットの成功において、停滞期を経験することは一般的であり、「停滞期=通過点」であることを、科学的に裏付けました。
この結果は、多くの人にとって減量の旅を最後まで走りきるための、力強いエールとなるはずです。
体重が減らなくなったとき、それは「終わりの合図」ではありません。
それはむしろ、「次のステージが始まるサイン」なのです。